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料金のおはなし(1)

「季節料金?」

利用日によって大きな価格差があることは旅行の常識です。パックツアーのパンフレットなどを見るとABCDで色分けされ高い日は安い日の倍以上であることも珍しくありません。私共の宿も開業当初、いわゆる季節料金がありました。夏休みなどのハイシーズンは千円増をお願いしていました。どこのお宿さんも割増料金を設定しているので、何の疑問も持っていませんでした。それまで一利用者として割増料金を支払っていたからかもしれません。

ただ、その頃から雑誌等の料金表示には疑問を持っていました。何人でいつのシーズンに泊まった場合の料金なのか分かりにくかったからです。電話で予約を入れる際に記載の料金より高い場合があり、やむを得ず受け入れたとお客様からも伺っていました。ある広告代理店の営業マン氏との話では、予約を入れて頂くまで電話を切らせないことを自慢にしている経営者もいるとかで、「6割、7割増しの宿もありますよ、千円や二千円増しじゃ安すぎます・・・」

こんな商売がいつまでも続くはずはありません。特に個人経営の宿は内容や料金に大まかな基準はなく千差万別です。お客様は一度、期待はずれな思いをされると、次からは安心を求めて大きなホテルや旅館を利用することになります。これでは出会えたであろう宿や人との繋がりの機会を奪い、双方にとって残念な結果しか残りません。出版社も広告主(宿)の方ばかり見ず、読者を大切にするべきと強く感じました。

あれから20年近く経ちますが、ネット時代の今、宿と宿泊者との立場は完全に逆転しています。
今後、廃業せざるを得ない宿が多くならないか、ちょっと心配しています。